2026/01/10 18:00
-真天地開闢集団-ジグザグが、12月31日に東京ガーデンシアターで【ジグザグ 大晦日の大禊!】を開催した。
TVアニメ『地獄先生ぬ~べ~』のオープニングテーマとして書き下ろした初のタイアップシングル「P0WER-悪霊退散-」や、ホールツアー【47都道府県 ゆっくり行脚禊 ~第一弾~】にフェス出演など、トピック満載の2025年を過ごした-真天地開闢集団-ジグザグ。今回のガーデンシアター公演は2023年以来2度目となっている。そして12月の禊と言えば2024年の横浜アリーナ公演【全国開闢禊 -天ト地-】も記憶に新しい。そうして毎年階段を上り続けているジグザグが2025年最後のライブ=禊で繰り広げたのは、前回のガーデンシアター公演とも【-天ト地-】ともまったく違う、驚きと多幸感に満ちたステージだった。2025年の集大成にして、2026年に結成10周年を迎える壮大な前夜祭となった一夜のレポートをお送りする。
会場に足を踏み入れると、除夜の鐘を思わせる鐘の音が厳かに鳴り響いている。画面の数字がカウントを重ね、104を数えたところでメンバーによる注意事項のアナウンスを挟んでゆっくりと暗転。重厚な雰囲気が漂ったのもつかの間、軽快な「あっぱれ珍道中」のイントロとともに巨大な紅白の団扇を持った龍矢 -ryuya-(Ba.)と影丸 -kagemaru-(Dr.)がステージに飛び出してきた。盛大な拍手が迎える中、ステージ中央の鳥居から神輿に乗った命 -mikoto-(Vo./Gt.)が登場。意表を突くド派手なオープニングに割れんばかりの大歓声が沸き、その光景を見渡した命が「皆の者、よくぞやってきた!」と満足げに声をかける。お馴染みとなったLEDライトつきの“光る鳥居”や、紅白カラーを取り入れた衣装も相まって、もう年が明けたかのような華やかさだ。
「2025年の締めくくりですよ。最後の最後までぶちあがっていこうか!」と叫んで命が神輿から降り、そのまま「あっぱれ珍道中」へ。観客=参拝者も一緒になっての“歌舞伎モッシュ”から始まり、「そいやっさ」「どすこい」などのコールで生まれるハチャメチャな一体感は、まさしくお祭り騒ぎという表現がふさわしい。さらにジグザグ屈指のパーティソング「JAPPARAPAN ~Japanese Party~」に繋ぎ、きらびやかな照明演出も加わって、早くもクライマックスと言ってもいいほどの盛り上がりを見せていた。
ここから、その盛り上がりを更新するハイライトシーンがぞくぞくと続いていく。命のシャウトが轟くヘヴィチューン「Guru」からの「Cry Out -victims-」ではロックバンドとしての強靭なグルーヴで会場を圧倒し、初期のナンバー「顔が無理」では、メンバー3人自ら現実離れした変顔メイクを施したコント風の映像で大いに沸かせ、「スマイル★かわいいねん」では全員で前に出てダンスを披露する等々――音楽性やジャンルと言った概念を軽々と飛び越え、惜しみなくさまざまな顔を見せる彼らの表現力は、本当にひとつのバンドのライブを観ているのか? と思ってしまうほどだ。一歩間違えれば支離滅裂になりそうなところ、しっかりと「ジグザグの禊」として確立されているのは、確固たる実力と本気が軸にあるからだろう。日本武道館にホールツアー、横浜アリーナと会場の規模が大きくなる中で試行錯誤し、作り上げてきたジグザグにしかできない“禊”だ。
ロックバンドのストイックさとエンターテインメント性がそれぞれ純度100%で両立している空間は稀有なものだ。ビジョンにすべての歌詞が表示されていたこともあり、改めてコミカルな曲からもダークな曲からも一貫した信念が伝わってくる。それは、弱い部分もドロドロした感情も肯定しながら、自分の足で踏ん張って生きるという意志。彼らが掲げてきた「愚かな者に救いの手を」という言葉が示すとおり、ジグザグの音楽はいつでも絶望の中のかすかな希望を掬い上げ、一歩踏み出す力をくれるのだ。
ジグザグの2025年を象徴する「P0WER-悪霊退散-」は、その信念がかつてないほど力強いかたちで刻まれた1曲だ。アグレッシブな和製ヘビーロックに乗せて「荒れ狂う真っ暗な海に 飲まれそうになりながら生きてゆく 抗う命に力を」と歌い、その想いに応えるように「強い想いが力を授ける 今 強さと優しさを振りかざせ」とオーディエンスの大合唱が巻き起こる。ロングトーンもラップもこなす命のパワフルな歌声はもちろん、龍矢が奏でる変幻自在のベースと、ブレずに地盤を支える影丸のドラムに煽られ、熱いエネルギーが会場中に漲っていた。バンドと参拝者、全員で作り上げるのがジグザグの禊なのだと実感する。
さらに、ジグザグからのさらなるサプライズが待っていた。幻想的なバラード「昴」を経て、龍矢と影丸によるゆるいムードのMCタイムに入り、そこに命が巨大な鐘とともに登場。104で終わっていた除夜の鐘の続きとして、サポートギターの菅野尋、龍矢、影丸、命が順番に鐘をついていく。全員が叩き終わったところで、なんとカウントダウンライブさながらに15秒前のカウントダウンがスタート。0になった瞬間、「A HAPPY NEW YEAR!!」と賑々しく紅白テープが降り注いだ。
突然の年越しイベント発生に動揺と爆笑が広がる中、「2025年、嫌なこと、苦しいこと、腹立つこと、あったと思います。2026年、俺たちと復讐しようか!!」と命が宣言し、「復讐は正義」に突入。爆音と大暴れでもって、一足先に新年を迎え撃ってみせた。こんな展開を誰が予想しただろうか。ジグザグの奇想天外な遊び心を起爆剤に、熱狂はどこまでも高まっていく。
「WAN WAN WONDERLAND」「きちゅねのよめいり」とポップなダンスナンバーを連投してたっぷり躍らせたあと、「2026年になりました(笑)」と命がマイクを取り、結成10周年の話題へ。
「10年を振り返ると、長かったなあ。ただ、思っていた以上のものになってるよね。野望を抱いて始めたのは間違いないけど、何があるかわからないもんですね。一時はどうなるかと思ってたけど……本当にやめなくてよかったです」とバンドの歩みに想いを馳せる命に、龍矢と影丸が温かく相槌をうつ。改めて感謝を告げ、「来年も、この先もずっとよろしくお願いします!」と贈られたのは「Promise」と「Aria」だった。過去の彼らが未来の自分たちに向けて書いた楽曲から、溢れる想いが伝わってくる。命は何度も「夢じゃないかと思う」とこぼしていたが、今彼らが目にしているのは、まぎれもなくその手で掴み取った現実だ。この日の光景がまたジグザグの歴史の1ページとなり、その先の未来に繋がっていくに違いない。
「さよならは必ずくるさ」と歌う「Nighty night!」で、寂しくもきらびやかなフィナーレが到来――かと思いきや、命が「もうちょっと力が残ってそうやから、最初の100倍の力で!」と呼びかけ、本日2度目の「あっぱれ珍道中」を投下。またしても予想外のサプライズに、参拝者たちは100倍以上の熱量で応えていく。メンバーもステージの端から端まで動き回って全身全霊で演奏し、“暴れおさめ”と言うべき狂騒状態。すべてを出し尽くした両者を讃えるように紙吹雪が舞い、さまざまな感情をくすぐった「ジグザグ 大晦日の大禊!」は満場の笑顔に包まれて幕を下ろした。
大晦日だからこそのサプライズの中にこれまでの軌跡をちりばめ、来る10周年に向けての大切な布石となった一夜。ジグザグは、これからも誰も歩いたことのない道を切り開いていくのだろう。まずは大量に解禁された情報とともに、10周年イヤーを駆け抜ける彼らに注目だ。
Text by 後藤寛子
Photo by Reishi Eguma (YourAgentTOKYO)/Megumi Iritani
◎公演情報
【ジグザグ 大晦日の大禊!】
2025年12月31日(水)
東京・東京ガーデンシアター
【47都道府県 ゆっくり行脚禊 ~第二弾~】
2026年6月3日(水)埼玉・川口総合文化センター・リリア メインホール
2026年6月7日(日)栃木・栃木県総合文化センター メインホール
2026年6月10日(水)熊本・熊本城ホール メインホール
2026年6月12日(金)鹿児島・指宿市民会館
2026年6月19日(金)岐阜・長良川国際会議場 メインホール
2026年6月21日(日)奈良・なら100年会館 大ホール
2026年6月26日(金)大阪・フェスティバルホール
2026年6月28日(日)高知・高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
2026年7月1日(水)山形・山形市民会館 大ホール
2026年7月3日(金)青森・リンクモア平安閣市民ホール
2026年7月10日(金)兵庫・アクリエひめじ(姫路市文化コンベンションセンター)大ホール
2026年7月12日(日)静岡・アクトシティ浜松 大ホール
2026年7月14日(火)滋賀・ひこね市文化プラザ グランドホール
2026年7月18日(土)富山・高周波文化ホール 大ホール
2026年7月20日(月)新潟・長岡市立劇場 大ホール
2026年7月24日(金)佐賀・鳥栖市民文化会館 大ホール
2026年7月26日(日)宮崎・都城市総合文化ホール 中ホール
2026年8月2日(日)徳島・藍住町総合文化ホール 大ホール
2026年8月8日(土)北海道・函館市民会館 大ホール
2026年8月11日(火)群馬・高崎芸術劇場 大劇場
2026年8月14日(金)広島・広島上野学園ホール
2026年8月16日(日)鳥取・米子市公会堂
2026年8月21日(金)宮城・仙台サンプラザホール
2026年8月23日(日)秋田・あきた芸術劇場ミルハス 中ホール
2026年8月28日(金)東京・J:COMホール八王子
2026年9月1日(火)神奈川・カルッツかわさき ホール
2026年9月4日(金)香川・サンポート高松 大ホール
2026年9月6日(日)山口・KDDI維新ホール
2026年9月8日(火)愛知・Niterra 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2026年9月11日(金)石川・本多の森北電ホール
2026年9月19日(土)山梨・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール)大ホール
2026年9月23日(水)長崎・ベネックス長崎ブリックホール 大ホール
2026年9月26日(土)沖縄・沖縄コンベンションセンター劇場棟
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